歯周形成外科は日本ではあまり聞き慣れませんが、欧米では広く普及している診療項目です。歯肉が痩せて歯が長く見える、歯肉の色が悪い、顎の骨が痩せているといった歯周病によって生じた問題を解決するために、顎の骨の増大を促しより健康で美しい状態に回復させる治療を行います。
多くの日本人は、歯肉や顎の骨が薄いという特徴があり、また歯周病などによって歯肉が下がりやすいという問題点を抱えています。一旦歯肉が下がってしまうと自然に治癒させることは難しく、食べ物を噛むときに痛みを感じたり、ブラッシングで傷付けてしまったりという問題が起こることもあります。このような問題を解決する治療法として、歯周形成外科の需要は徐々に高まりつつあるのです。
通常、失われた顎の骨や痩せてしまった歯ぐきは自然に少しずつ回復はしていくものの、完全に元の状態には戻りません。それは顎の骨の再生能力に比べて歯ぐきの再生能力が高いために、本来顎の骨の回復するべきスペースに歯ぐきが入り込んでしまうからです。これでは、十分な顎の骨を確保することはできなくなってしまいます。
そこで採用されるのが、「歯周組織再生療法」。歯周組織再生療法とは、歯周病の進行により失われた組織を再生させる治療をいいます。歯周病の原因であるプラークや歯石を除去したうえで行うことで、健全な歯周組織を取り戻すことができるのです。
GTR法

失われた歯周組織に特殊な膜(メンブレン)を張ることで歯肉が侵入してくるのを防ぎ、顎の骨や歯根膜が回復するためのスペースを確保しながら歯周組織の再生を促す方法です。再生後はメンブレンを除去する手術を行います。またこの方法は、インプラントを行う際に十分な顎の骨の厚みや幅がない場合にも用いられます。
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| 歯の周囲の付着歯肉(角質化した歯肉)が少ないと、歯肉が退縮しやすい。 | 上顎の口蓋から角化歯肉を移植する | 付着歯肉が増えて、歯肉は退縮しにくくなった。 |
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| 患者は笑った時に歯肉が見えることを気にされていた。歯の間に隙間もできている。 | 歯冠長延長術で歯肉の位置を上の方向に移動した後、セラミッククラウンで審美修復を行った。スマイル時にも唇と歯のバランスが改善された。 |
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| 左下犬歯の歯槽骨が歯周炎で根尖部まで吸収している。 | エムドゲインを使用した歯周再生療法後約1年の状態。レントゲン写真で歯槽骨の再生が見られる。 |
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| 初診時、歯肉退縮が進行していた根面にレジン充填が施してあった。 | 上顎の口蓋から結合組織移植片を移植した。 | 写真は根面被覆されてから15年経過しているが、安定した状態を保っている。 |






























